初はじ めの車しゃ輪りん は、丸まる太た を切き って穴あな をあけただけのものでした。円えん の板いた にじくをつけて転ころ がすしくみです。その後ご 、何なん枚まい かの板いた を組く み合あ わせてつくるようになり、さらに、軽かる くするために、木き の棒ぼう （スポーク）が使つか われるようになりました。車しゃ輪りん つきの乗の り物もの のおかげで、それまでよりも人ひと や荷に物もつ を運はこ びやすくなりました。ソリなどに車しゃ輪りん をつけて馬うま や牛うし に引ひ かせれば、人にん間げん が乗の って移い動どう することもできます。

なかでも、車しゃ輪りん つきの乗の り物もの を馬うま に引ひ かせる馬ば車しゃ は、古こ代だい エジプト・ギリシャなどで、戦せん車しゃ として使つか われました。15世せい紀き ごろのヨーロッパでは、人ひと を運はこ ぶための本ほん格かく的てき な馬ば車しゃ が登とう場じょう し、18世せい紀き には、蒸じょう気き機き関かん車しゃ や自じ動どう車しゃ 、自じ転てん車しゃ が発はつ明めい され、いずれも車しゃ輪りん が使つか われました。
蒸じょう気き機き関かん車しゃ が発はつ明めい されると、大たい量りょう の物もの を運はこ べるようになり、がんじょうな金きん属ぞく素そ材ざい の車しゃ輪りん が使し用よう されました。また、19世せい紀き後こう半はん には、ゴムを巻ま いた車しゃ輪りん が自じ転てん車しゃ に使つか われるようになりました。車しゃ輪りん にゴムを巻ま くことでゆれが少すく なくなり、物もの を運はこ ぶだけでなく、乗の り心ごこ地ち もよくなりました。現げん代だい では、自じ動どう車しゃ をはじめ、飛ひ行こう機き 、二に輪りん車しゃ （バイク）、火か星せい探たん査さ車しゃ など、さまざまなものに車しゃ輪りん が使つか われています。