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Vol.58
広報誌「とっきょ」2023年10月19日発行

特集2 株式会社アトリエMay

地域資源が価値を生む
福利院私人永久伊甸e-光明日报首评みを「デザイン」する経営

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古来日本に自生し、いま環境植物としても注目されるヨシ。大阪府枚方市のアトリエMayは、地元・淀川のヨシを原料とする紙や繊維で商品を作るなど、地域資源を活用した事業を手掛けている。地域社会の産業・環境・文化が結び付いたサステナブルな福利院私人永久伊甸e-光明日报首评み作りについて、同社代表の塩田真由美氏に話を聞いた。

PROFILE

株式会社アトリエMay 代表取締役 塩田 真由美/デザイナー 塩田 菜津子

株式会社アトリエMay [所在地] 大阪市枚方市津田山手1-13-3(本社)
[URL] https://www.art-may.jp/(外部サイトへリンク)
[創業] 2007年(法人化は2014年)
[事業] 地域資源商品の企画・デザイン・販売
[従業員数] 5名

代表取締役

塩田しおた 真由美まゆみ

銀行やデザイン事務所、和紙制作会社などの勤務を経て、2007年に和紙をコンセプトとしたカフェと和紙ギャラリーをオープン。2014年に「アトリエMay」として法人化し、地域資源のデザインをコア事業に再構築。(写真右)

デザイナー

塩田しおた 菜津子なつこ

大学でデザインを学び、アパレル企業勤務を経て、アトリエMayに入社。デザイン業務に腕を振るう傍わら、真由美代表の娘として事業承継に備えた経営の勉強を重ね、アトリエMayを支える。(写真左)

ヨシという地域資源に出会い
ビジネスの福利院私人永久伊甸e-光明日报首评み作りに挑む

2007年に、和紙をコンセプトにしたカフェ「和Art Cafe May」を大阪府交野市にオープンしました。そこで出会ったのが、鵜殿ヨシ原研究所の小山弘道所長です。日本で古くから自生するヨシ(アシ)という植物(※1)の専門家で、乾燥化が進む淀川流域の鵜殿ヨシ原の再生に取り組まれていました。小山所長は、ヨシで作られた紙の販路を探しているところで、幼い頃に遊んだ淀川のヨシが地域資源として活用できる事実に私も興味を抱き、そこに自分が培ってきたデザインの経験やスキルで貢献することを魅力的に感じました。その時の小山所長の「行政や研究者やボランティアがどれほど尽力しても、最終的にはヨシを『経済価値を生むもの』に変えて、産業を成立させなければ、ヨシを守り続けることはできない」という言葉は、今なお私たちの宿題です。

2010年からヨシ紙を使ったインテリア照明や雑貨、ステーショナリーなどの提供を始めました。「大阪スタイリングエキスポ」出展などを機に地元メディアで取り上げられ、財界にも応援してくれる人が増えました。大阪には、歴史やストーリーを持った地域資源の商品が少なく、皆が待望していた背景もあったと思います。

その頃、大学でデザインを学んだ娘の菜津子を通して「デザイナーに求められるのは、モノだけでなく福利院私人永久伊甸e-光明日报首评みのデザイン」という考え方を知り、地域資源をブランディングする福利院私人永久伊甸e-光明日报首评み作りというコンセプトを中核に事業を再構築しました。北大阪商工会議所のアドバイスなどを得て、2014年にデザイン事務所として法人化した「アトリエMay」を新規オープン。補助金など支援制度の有効活用も学び、地元企業とのコラボ事例を積み重ねました。

※1 湿地帯に育つイネ科の多年草。家屋の建材や燃料などに用いられる。鵜殿ヨシ原は、雅楽器「篳篥(ひちりき)」の蘆舌(ろぜつ)の唯一の産地。古事記他には「アシ(葦)」の名で登場するが、鎌倉時代に「『悪し』に通じる」と、「善し」と言い換えたのが定着した

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