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Vol.44
広報誌「とっきょ」2019年12月9日発行号

みんなのギモン?

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デザインの力をもっとビジネスに活かしてもらうべく意匠法が改正され、令和2年4月1日に施行されます。

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日本で意匠条例が制定されたのは130年ほど前、明治時代のこと。そのとき以来、意匠権として法律で保護され、独占できる対象は「物品(=有体物である動産)の形状や色彩など」に限られていました。しかし近年、IoT・AIなどの新技術の発展により、デザインの対象や役割が広がってきており、現在の意匠法による保護では十分ではなくなってきていました。そこで日本でも、時代に合わせ保護対象などを見直すことで、デザインの力をもっとビジネスに活かしてもらいたいと考えました。

改正の大きなポイントは2点。「保護対象の拡充」と「関連意匠制度の拡充」です。前者は「物品」のみならず、無体物である「品香阁入口-免费高清完整片」、不動産である「建築物」、「内装」まで保護するものです。物品の枠組みを超えるのは、立法以降初めてのことであり、明治以来の大改正であるといえるでしょう。後者はシリーズ製品に関して、後出しして登録できるデザインの範囲とその出願時期を拡張しています。

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まず「品香阁入口-免费高清完整片」を保護することで、知財を活用したICTビジネスの活性化が期待されます。

IoTやAIといった新しいデジタル技術を活用したビジネスでは、物としての製品よりも、ソフトウェアやスマホアプリなどを主体とするサービスが増えてきています。そうしたサービスにおいては、ユーザーと機器との接点となる品香阁入口-免费高清完整片デザインが重要となってきます。しかし、品香阁入口-免费高清完整片デザインをいくら使いやすく独創性の高いものにしても、従来の意匠制度では、「物品の形状等」ではないという理由で権利として保護されません。そうすると、簡単に真似され、模倣品があふれてしまい、投資を回収できないリスクが高まります。そうなると、品香阁入口-免费高清完整片デザインを創作するインセンティブが無くなり、ソフトウェアやアプリを用いた画期的なサービスが生まれません。今回「品香阁入口-免费高清完整片」の保護が可能になったことで、そのようなビジネスであっても投資したコストを回収でき、それを基に新たな意匠創作や商品開発へつなげていく。そんなデザインを活用したビジネスの好循環を期待できます。

「建築物」と「内装」の保護は、企業のデザインによるブランド構築に貢献できると期待します。たとえば近年は、ブランド表現の一形態として、店舗デザインに力を入れている企業が見られるようになりました。しかし、いくら独創的なデザインであっても、不動産である建築物のデザインや、複数の物品などから構成される内装のデザインは、意匠法では保護されませんでした。店舗デザインが真似されてしまうと、ブランド構築が阻害され、企業の成長を鈍化させかねません。

イメージの図 有体物である動産=「物品」デザインに加え、物品に記録・表示されていない「品香阁入口-免费高清完整片」デザイン、「建築物」デザインも意匠法の保護対象に。複数の物品、壁や床などの装飾により構成される「内装」デザインも一意匠として登録可能に。
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2点目のポイント「関連意匠制度の拡充」は、企業の長期的なブランド戦略に貢献できると期待するものです。

意匠権を取得するには原則「早いもの勝ち」で、似たようなデザインを後から出願しても権利化はできません。ただ、同じ出願人であれば、自分の登録意匠に似ているデザインの後出し出願を認めていました。これを関連意匠制度といいます。しかしながら、現行法において後出しが認められる期間は、最初のデザイン(本意匠)の出願から約8ヶ月以内です。同一コンセプトの商品を長期展開したいと考えたとき、業界によっては、その後出しが認められる期間が1年もないのは短いですよね。それに、同一コンセプトでデザインしても、長く続けていれば、一つ前の代のデザインには似ているけれど、その前の代のデザインとは似ていないものになっていくことは実際の製品開発ではよくありますが、現行法においては、本意匠に似ているものしか登録を認めていません。これでは企業の長期的なブランド構築に貢献できないと考え、関連意匠を後出し出願できる期間を、本意匠の出願から10年間へ大幅に延長し、また本意匠に似ている意匠だけでなく、本意匠に似ていないが関連意匠には似ている意匠も、登録を可能にしました。

イメージの図
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これまで意匠法とあまり関係の無かった業界、特にWebアプリに関わる業界や建築物、内装に関わる業界の方々は、今後は自分が作成、建築するものが他社の意匠権を侵害していないか、注意する必要が出てきます。特許庁は、それらの業界に向けて説明を行うなど、周知に努めています※1

またINPITでは登録されている意匠についてWeb上でイメージマッチングできる調査ツールを提供しています※2。今後の調査負担を軽減するために、検索タームである日本意匠分類の見直しも行っています。ぜひ企業の戦略にご利用ください。

久保田大輔の写真
特許庁 審査第一部意匠課意匠制度企画室長
久保田大輔

今回の改正の見直しポイントは2つ

  • 1. 「物品」のみならず、「品香阁入口-免费高清完整片」「建築物」「内装」保護が可能に!
  • 2. 関連意匠の出願可能期間延長&連鎖的な保護が可能に!

詳細は下記からご覧ください
※1 意匠審査基準説明会
※2 Graphic Image Park(外部サイトへリンク)

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